あとがき
続綾日記からまた二年経ちます。相変わらず出歩くことができませんので題材に乏しく、なかなか短歌(うた)が浮かびません。それでも日記代わりにと白髪あたまを何とかひねっております。今年一月には浄土宗新聞の浄土歌壇に「幼孫のほどよき加減の肩たたき十をかぞえてもうおしまいと」が載りましたことは初めてのこととて感激いたしました。「おかげさま」と言ふこと、生かされてゐると言ふことを本当に老いの身にしみじみと感じております。
平成九年八月三十日 綾子
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