綾日記


あとがき

 土筆会に仲間入りして十二年になりますが短歌が仲々上達しません。でも一人暮らしの気楽さから日頃の日記めいたことを三十一文字に記していました。今八十才を越す年になりあと幾年かと考えて私の半生を活字に残せたらとも思うようになりました。今年の新年会の楽しい雰囲気の中ふっと一言森本先生に話したところすぐ序文を書いてあげるとのこと、私は涙の出る程嬉しゅうございました。その上身に余る”序文”を頂きまして拙い短歌ながらまとめる決心がつきました。これも直象先生の温かいご指導のもと私なりに師事致しました賜と思います。ここ数年の間三回にわたる手術入院中一回の欠稿もなく学べたことは歌友のおかげと感謝しております。又一つには外科の入院でしたので常に読み書きが出来ました。膝の痛みにあれこれの治療も捗々しくなくもう駄目かと諦めかけていと折り、手術をすれば少しは快くなる可能性があるとの医師の言葉に希望をかけました。手術の結果人工関節は不自由ながら痛みは治まりました。

 戦中の十年間横須賀と館山での生活のおかげで第二の故郷として数回訪れました。今でも両市の方達と親子二代の交流があります。これも老いの幸と心に銘じて人との出会いを大切にしております。

 歌集名の綾日記は、あやと言うのは私の好きな字でして小さい時から八十一才の今でも綾子さんあやこさんと近所の人達に呼ばれています。それを直象先生が汲みとって下さったのかなと有難く思います。

 終りに森本直象先生を始め歌友の皆様の励ましをここにかさねて厚く御礼申し上げます。そして、谷岡印刷の方々の暖かい御気配りの程を厚く感謝いたします。

平成五年四月        綾子


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