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 京大芹生演習林(ブナノ木峠) 山行 (98/11/21)  山元健造


京都北山最北部、ダム建設か環境保護かでゆれている京大芹生演習林へ。

当日の朝は寒気の影響で曇り。予定通り7:00高台寺を出発、途中四条大宮で石脇氏と合流。
高雄、中川、笠トンネル.... 北山しぐれの中を行く。運転手は弟の誠一。

京北町では北山しぐれも止み、紅葉の木々を見ながら快適なドライブ。
美山町では、さらに紅葉が美しくなり、一時日ざしもさすようになった。

無料の駐車場には数パーティが出発準備中だった。連休のためかテント泊の様子。
我々も美しい風景の中、出発。

演習林の入り口には立派なカンバン。左側に車止めのクサリがあり、写真撮影のあと、クサリの横から林道に入る。約30分くらいで赤い鉄柵のゲートと「京大芹生演習林」のカンバン。メタセコイヤの並木が紅葉し、北米のような感じ。自然杉の植林園、数十年でやっとこの太さ、と流れる時間に思いを巡らせつつ林道を進む。

十字路に着く。休息。ここまで、だれ一人会わず、静かな林道歩き。途中しぐれに会ったが、風も強くなく、美しい山並みの中をいつの間にか登り口に着いた。

ここからブナノ木峠まで約40分。ブナの木、北山杉、いや芹生杉の自然林、美しい山道が続く。途中林道を横切り、又登山道に入る。朽ちて道を塞ぐブナの木。原生林の懐に入った気がする。うっすら朝方降った雪が樹木、草木の上に積もっている。

もうここは冬の入り口。空には木枯らしの音がする。頂上に近づくにしたがってブナの大木が目に付く。ブナの木とたわむれる間もなく頂上に着いた。

昼食は煮込みうどん。味付けは誠一君。うす味。少し頼りないが半熟たまごで味をごまかす。暖かいうどんはやはりうまい。「この有名な頂上で誰にも会わない。」とか言いながら食事を進める。

帰りのコースを考える。林道を考えると縦走は無理と判断し、傘峠付近にて折り返すことにして、ブナノ木峠を後にする。八宙山への分岐を過ぎたあたり、大きな2本のブナの木。「直径2m以上、高さ30m?」 大きなブナの木を見てうれしくなった。

傘峠へ進む。登山道は整備され、その脇に林道がある。さらに進むと山は削られ、植林されていた。それを見てがっかりした。ブナノ木峠を出発して約1時間。ピークがあったのでここで休息、コーヒタイム。ここで折り返すことにした。

この縦走コースはもっと原生林のままと思っていたが、植林を見て、今回の山登りは期待外れとなった。

帰路につく。先程の大きなブナの木。写真撮影... 別れ惜しい。さらに下り。ケヤキ坂の十字路に着く。さらに下った所にケヤキの大木、「保存木」のカンバン。記念撮影... まわりの風景を見ながら一気に下山。長い林道だったが楽しかった。

駐車場にてデジカメでコピーを取るつもりが操作を間違えてデータが消えてしまった。みなさん、ゴメン。あのブナの大木が、ケヤキの大木が... あぁ〜 (コピー操作を勉強していなかった。)

今回の山行で林道が長いと、後日に疲れがどっと出てくることが分かった。
 

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